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APPI URUSHI WORKS (3月11日、12日)清澄白河

岩手県 八幡平市の安比塗漆器工房の販売会が、ゲリラ的に行われます。


2017年3月11日(土)12(日)

場所は、<ちんぷんかん東京>。東京都江東区清澄2-5-3
突如とあら現れた、中目黒のギャラリーSMLのプロデュースする
ギャラリースナックです。


2階では、安比塗漆器工房のスタッフが上京して、丁寧に作られた
安比塗漆器工房のうつわの展示販売をします。
APPI URUSHI WORKS (3月11日、12日)清澄白河_c0164708_18073212.jpg

◯ 安比塗漆器工房とは?
安比とはどこか、というとスキー場の安比高原で有名な安比です。
市としては八幡平市で、漆の樹液で有名な浄法寺のある二戸市の
となりの市です。
浄法寺に隠れているようですが、実は、浄法寺の人も多くは
安比(安代地区なので、安代とも言います)の研修所を
終了した、安代出身者なのです。
安比の研修所は役場の敷地内にあるように行政の管轄です。
行政絡みの育成所だと<卒業してもこの街に住んでください>
と、期待されることが多いのですが、心の広いこの研修所は
<ここで育って、全国に漆を広めて欲しい>という考えなのです。
その併設機関として生まれたのが、安比塗漆器工房です。
浄法寺に隠れがちですが、自分たちで漆の樹液を精製し
(下地は中国産ですが、自分たちで漆を精製することにより、
漆と向き合っています、漆は地元産)丁寧に塗り重ねて
作っています。どれも素朴でいい漆です。


 以下、安比の展示会のために書いた文章です。

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 「漆は怖いですか?」というタイトルの企画をしたことがあります。実際、「傷つきそう」「高い」「どれがいいものなのか、わからない」など、言われる方も多いです。初めてのものに腰がひけるのは当然。まず、最初の一歩に、この安比塗はいかがでしょうか。

 一滴一滴、地道に採った貴重で高価な漆の樹液を、さらに塗っては研ぎ、塗っては研ぎ(なぜ、研ぐの?というご質問はごもっとも。漆の塗り重ねる時に次の漆の食いつきをよくするためなのです)、薄い塗膜を重ねていく地道な作業だからこそ生まれる、独特の質感。そして、何より、使い込むことでツヤが増し、どんどん<自分の漆>になっていく。

 漆の質感を楽しみ、触感を楽しみ、育っていく変化を楽しむ。これが、漆の醍醐味です。

 安比塗漆器工房の漆器は、漆の樹液の採取量全国一の岩手県で、30年以上塗師を育てている産地ならではの、ちょっと生真面目なうつわです。少しでも手が出しやすい価格にするため、下地は中国産の漆ですが、こちらも、自分たちで精製して、納得のいく下地です。仕上げの上塗りはもちろん地元産。

 「はじめの一歩」をぜひ、踏み出し、漆のある豊かさを味わってください。



APPI URUSHI WORKS (3月11日、12日)清澄白河_c0164708_18365523.png


by utsuwa_cafe | 2017-03-07 18:00 | 【展示会情報】

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