いつも素敵な「
オカズデザイン」さんから、昨年のある日、
テレビの制作のお手伝いのお誘いを受けました。
出来るのか?そんなこと…
と、思いながら、興味の方が先にたち、ポンと渡された
最近、自分の仕事関連の古本ばかりを手にしており、
小説なんて、久々だなぁ、とページをめくりだしましたが、
面白い…!おばあちゃんが主役で、ほんわかした話かと
思いきや、驚くほど、スパイスが利いている。
続きが、気になる…と、続編計3冊も買いそろえ、一気に読んで
しまいました。
舞台は高崎。主人公は普通の人なら、現役引退の歳になってから、
自分の好きなことをしたい…と、珈琲豆を売る器やを始めた
おばあさん。続編を読むと、古民家を移築したり、かなり
本格的なお店の様子。監督からは打ち合わせの際、「主人公は
スタッフを雇えるほど、ちゃんと商売しているんです」と
念押しされました。つまり、遊びじゃない…と。
たしかに原作では、引き出物を納めたり、バレンタインギフトを
用意したり、かなり仕入もしっかりしているうつわ屋さん。
そのうつわの担当です。
変わっているのは、珈琲豆を売るために、試飲を出すこと。
紙コップでの試飲ならアリでしょうけど、「20席ぐらいの
試飲席がある」とのこと。喫茶店と間違えて入ってくる客もいる、
という設定。
主人公は料理上手で、この料理は話のポイントになってます。
その料理とタイトルロゴ・トータルデザインがオカズデザインさん。
オカズさんに集められたメンバーは、
小蔵屋店名・包装紙・手ぬぐいなどの切り絵が
辻恵子さん。
手ぬぐいとサウンドトラックグラフィックデザインは、
菅渉宇さん。
こんなメンバーの<うつわ担当>に加えて頂けるのは光栄の至り、武者震い。
主人公の店の<販売品>として、
いろんな方に協力して頂きました。
ふくら舎さん
豊泉窯・丸甚陶器さん
九谷青窯さん
輪島キリモトさん
野村亜矢さん
郡司庸久さん
ゆかい社中そらぐみさん
その他、私物も紛れ込ませましたが、店一軒を一人では
さすがに揃えきれなかったので、美術さんとの合作で
<小蔵屋>というお店が出来ました。
試飲用のカップはオカズさん、中川ちえさん、わたしの私物が
合体しています。
結構、話が込み入っていて、かつペースが良いので、うつわを
見ておこう…と思っても、話に気を取られて、気付くと
「あ、見損ねた…!」と、いうことになりかねないほど、面白いです。
そして、セットとは思えない店になっています。
プロの仕事の凄さを体感させて頂きました。
NHKさんも力が入っており、事前の情報満載です。
ポスターおよび DMはもちろん、オカズデザインさん。
★ 主人公<お草さん>の部屋に、知る人ぞ知る<山形>の置物が
置いてあります。お草さんは出戻りですが、嫁ぎ先は山形なので、
ちょっとひそませてみました。